「近未来三部作」としてではなくリニアモーターガールを見てみたい [Perfume Advent Calendar 2017]

この記事は「Perfume Advent Calendar 2017」の4日目記事として登録させていただいてます。

徳間のお偉いさんから「メジャーで3枚だけ出させてあげる。良い思い出になるでしょ」と宣告されていたPerfume。
そうしてレーベルから全く期待されないままメジャーデビューを遂げた彼女らだったが、
様々な事情から当初の予定を超えて活動を継続し、「ポリリズム」のヒットで人気を確立する。
そして、当初これっきりとなるはずだった3枚のメジャーシングル、
「リニアモーターガール」「コンピューターシティ」「エレクトロ・ワールド」は後に近未来三部作と呼ばれ、現在まで続くPerfumeのアーティスト的アプローチの原点として語り継がれているのであった―――

[Official Music Video] Perfume「リニアモーターガール」

リニアモーターガール
作詞:木の子 / 作曲・編曲:中田ヤスタカ / 歌:Perfume

みたいなクサい前置きはおいときまして。
「リニアモーターガール」って、曲単体としてよりも「近未来三部作の一作目」として語られることが多いと思うんですよ。
実際歌ってるPerfume本人たちにも「意味不明」「好きになれなかった」って言わしめてる歌ですし、「三部作の方向性を暗示する伏線だからよくわからない歌詞なんですよ」って言ったほうが収まり良いなーっていうのも確かにそうなんですけど。

三部作の中で「リニアモーターガール」だけ木の子先生作詞で他はヤスタカ作詞なんですよ。
加えて「リニアモーターカー」っていうテーマを与えてきたのは徳間側。[1]
三作のイメージは繋がってない可能性結構高いんじゃないかなと思いません?思いません?
ってことで「リニアモーターガール」を一回近未来とかそういうの置いて読んでみましょう!

歌詞全文は以下のリンクで。
リニアモーターガール Perfume – 歌詞タイム
このページでは著作権法に認められる必要最低限の引用に止めます。

「EN CORA DING」ってなんぞや

one en cora ding girl エレクトリックレスキュー

この歌詞最大の謎。語感は明らかに「ENCODING」なんですけど表記は何度見ても「EN CORA DING」。
正直木の子先生本人から答えを聞きたいんですけど、イベントとかでも言ってなさそう[2]だし、「パッパッパッパッパッパッPerfume」内のインタビューでもこの曲の話をしてなかったので(この曲のc/wの「コンピュータードライビング」をお気に入りと評してた)真相は今のところ謎です……。
とりあえず勝手に推察してみると

①「ONE EN~」みたいな構文がある説

検索ボックスに「ONE EN」から始まる他の候補多いってだけの理由(おい)
Google ブックスとかで「”One en”」で検索したりしたけど「……one.Endless〜」みたいに他の単語の一部でしか出てきませんでした……。
少なくとも英語には無さそう(推測)な表現ですがどっかの国にはあるんでしょうか。ぜんぜんわからん。

②「ONE ENCODING GIRL」に「CORA」の意味を付け加えた

「CORA」さえ無ければ素直に「ONE ENCODING GIRL」として読めたのに……!ということでこの説。

Coraの意味を探してみると
1.[ギリシャ語]女の子。girl。
直後に「girl」って言ってるのにGIRLの意味を重ねるのはくどいよね。違う気がする。

2.人名
流石にここで具体的に人名が出てくるのは不自然かなぁ……。
例がないとは言わないけど木の子さんはこういう歌詞の作り方はしないかなーと思う。

3.[略語] 条件反射アナログ (出典)
めっちゃお誂え向きの都合が良い単語来た!!!!!!!!!
「条件反射」!!!!!!! リニアモーターガールっぽい!!!!!!!!!
これで決定!!!!!!!!!!!!!!

……と言いたいところだけど。
・突然歌詞に機械工学の略語が出すとは思えない
(果たしてそんな言葉を知っているのか?建築関係[3]だったり幅広いデザインの仕事をされているようだから機械工学に接点があると言えばあると思うけど…… 果たしてデザインに必要な知識だろうか?)

・そもそも「条件反射アナログ」の検索結果が上に挙げたWeblioしか出てこないので実在しない略語の可能性ある

没です。

③「ENCODING」という言葉をencodeした

脳死解釈。もうこれくらいしか思いつかないやい!

つまり?
疑問は増える。(テンテンテン)

文脈を読んでいく

歌詞を読んでいくと、主人公が丑三つ時(AM 2:30)でもハイスピードハイスピードリニアしてる地面に足着いてない人間だということがわかります。
そう、地面に足が着かない。これこそがリニアモーターカーの最大の特徴であり、
リニアモーターガールとは「地面に足着いてない猪突猛進女子」のことだったのだ!
(そんなことわかりきってる?地面に着くタイプのリニアモーターカーもある?知らんがな)

……それはさておき。木の子さんの歌詞の特徴に、「良く言えばメッセージ性が強い・悪く言えば説教臭い」という点があります。そう、この歌詞にもなんらかのメッセージ性が込められているのは間違いないでしょう。

気になるのがここらへん。

NO! up to date girl リニアモーターガール

「リニアモーターガール」にNOを突きつけ「アップデートなさい」と語ってます。
この歌は「リニアモーターガールやめろ」って言いたいんですね。

上二つを前提に歌詞を読み解くと、
「地面に足着かないリニアモーターガール、そろそろ変わらなきゃ……!恋を契機に真剣になろうか……!
まだまだ心の隙間は埋まらないけど逃げ癖はなくなった……!変わるぞ変わるぞ……!修行するぞ修行するぞ……!
これを機にエンコードされて新しい私になる……!この恋に私を救わせてみせる……!
さらばリニアモーターガール!さらばリニアモーターガール……(ここで曲が終わり切ない感じになる)」
って感じでしょうか。

……木の子先生はこんなこと言わない!

言葉遊びのせいか大分宗教臭いマッチョな印象の解釈になってしまいました。
もう少し柔らかい感じに置き換えると、「逃げてないでとりあえず一回マジになってみよう?話はそれからだよ」って感じじゃないでしょうか。これくらいなら木の子先生も言いそう。

最後に

・「Perfume初期を支えた人として木の子先生が居たんだよ!」ということを声高に叫びたい
・木の子先生の歌詞の「前には進むけど前向きではない」感じが好き!同志増えろ!
・みんなもPerfumeの歌詞の行間を埋めて楽しもう!
・あーちゃんもかしゆかものっちも当然大好き!でも3人を支える人達も大好き!

って気持ちを詰めて書いてみました。「今年のPerfume Fes!!で見たチャットモンチーとPerfumeのコラボがめっちゃ良かった」って話とどっちを書くか迷ったんですけど、こっちのテーマで書く人あんまりいなさそうですし。
コラボの話は皆さんの記事を楽しみにしてますね!(?)

もし「この記事を読んで木の子先生の歌詞に興味持ったよ!」とか「木の子先生好き同志だけどこの記事届いたよ!」なんてことがあれば嬉しい限りです。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

参考文献的なの

*1 「リニアモーターガール」発売記念イベント@池袋 サンシャインシティ 16:30~ – Talkin’ about !!!!!!!!!!!!!
*2Perfumeワンマンライブ『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』記念前夜祭 非公式ファントークイベント@阿佐ヶ谷ロフトAAdd Star – notieren
*3初期Perfumeを支えた作詞家「木の子」 スペシャルトークイベントまとめ | Aerodynamik – 航空力学

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